会話のスキルにコーチングがある。私が使うのはPHPで学んだビジネスコーチング。

田近秀敏氏から学んだものである。まだまだ学びは続くのであるが、最近とみに思うことがある。

コーチングスキルを用いて関わると確かに個の変革が速い。最初はもともとモチベーションが高い人が

コーチングを受けて、さらに変化するのかと思っていた。しかし私が行うセッションはコーチングを受けたいと言ってくる人とは限らない。時間の共有の合意はあっても、そのセッションで私がコーチングを使うかどうかは知らされずに行うこともある。コーチングはスキルの一つだからだ。しかし、コーチングを選択したとき、やはり変化していくことを目の当たりにする。何が起きているのだろうか?もちろん、気づきによって自分自身で変わろうとするようになるだけのことなのだが、どうも不思議である。むくむくと起き上ってくる心の奥からの声?

 自分の中でひらめきが起きた時、ハッとする気持ちを感じた時、表情がぱっと明るくなる。私がコーチなのだが、そんな姿を見ながら気づきが速く訪れるなと感動する。

私の感覚からすればコーチングはメンタルヘルスのカウンセリングよりずいぶんスピーディーな関わりである。時間というものを大切に扱う。介入も強い。

コーチングをうける側(クライアント)は質問をされると真剣に考え始める。「今まで考えたこともなかった」というような表現をする人もいる。そう言いながらも回答を求めようと思考の世界に入っていく。

 クライアントは最初はためらいながらも、時間の経過とともに楽しんでいるかのように見える。「生まれて初めての経験だ。」「貴重な体験だ。」そんな表現をする人もいる。

 私は思考の世界へ入っていくクライアントの頭や心の中をのぞいてみたくなる。ミクロのような大きさの人間になって人間の中に入るようなアニメがあったりするが、そうなりたいものだ。

 もちろん、自分もコーチングをうけた経験はあるので、考えるということは実感として理解はできる。

モチベーションが上がったり行動化が速かったりも体験している。しかし、自分であっても何が起きているのかは不明である。

脳内モルヒネと言われるエンドロフィンでも放出するのだろうか??